『駅』制作者レポート
■第一回:みゃこさん(2003/09/30)
『駅』制作者レポート。記念すべき第一回目は『駅』企画の考案者であり駅制作委員会の代表でもあるみゃこさんに来ていただきました。
みゃこ:
みゃこです(><*おにゃー。
では早速質問の方に入らせていただきますが。
まずは、どのようなきっかけでこの企画を思いつかれ、実行に移そうと思ったのか、その経緯を教えていただけますでしょうか?
みゃこ:
発端は、「ツクールサイト合同チャット」内での雑談からです。
当時、『people』というCGIゲームを自分のサイトに設置していて、そこに出てくるキャラクターを用いたゲームを『people』の参加者さんでツクって(※注1)遊んでいたんです。
チャット内で、誰ともなしに「駅」というキーワードが出てきたときに、大体今の形の企画がワーっと浮かびました。
ではその段階で現在の『駅』の基礎的な形はできあがっていたのでしょうか。
みゃこ:
「汽車にのって、町をめぐる」という基本形は最初のアイデアとしてありました。
が、やはり他の制作者さんとのコラボで変わっていった点、思いもよらないアイデアによる部分が大きいです。
『駅』のシステムにおいて最も秀逸と思われるのは「一人の参加者につき一つの駅」という構成だと思うのですが、この構想は最初の段階でできあがっていたということですね。
みゃこ:
そうです。
では実際に制作に入ってからのことをお聞きします。
実地制作に入ってから、構想の段階と大きく変わった部分はありますか?
みゃこ:
構想というか、ほんとうにアイデアの骨組みだけの状態で見切り発車でしたので(笑)。
後は他の制作者の方々と決めればいいやというスタンスで、最初からあまり考えずにスタートしました。
よい意味でいちばん大きく変わったといえば、全体の雰囲気でしょうか。ほのぼの路線のみでいくものだと思い込んでいたので……。(^^;
ほのぼの路線を崩した駅がどれかはあえて触れないことにして……(笑)。
最初の段階では参加者が集まるかどうか不安な面もあったと思うのですが、その辺りに関してはどのようにお考えでしたか?
みゃこ:
最初の参加者は、すでに「合同チャット」の仲間内で確保していたので、当面の心配はないだろうと踏んでいました。
初期参加者が、それぞれ色んなツクール作家さんと交流のある方々だったので、そのあたりの心配はありませんでした。
フタをあければ、予想以上に参加したいといってくださる方が多くて。むしろそのことの方が意外でした。
なるほど。最初の段階である程度の形ができるだけの準備は整っていたということですね。やはりチャットから始まった企画であるというのが大きいのかもしれませんね。
多人数での制作ということで、制作者間でのコミュニケーションや宣伝方法など、個人制作のときとは違った部分で気を遣うことも多いと思うのですが、企画代表者としてこの部分には注意している、ということはありますか?
みゃこ:
やはり、ひとりでなんでも決めすぎない&やり過ぎないということは常に念頭に置いています。決め事は基本的に他の制作者さんと相談。お任せできる部分はお願いしていこうと。
ひとりで突っ走りやすいので、かなり気を使っています。(^^; それでもやや突っ走りぎみですが……。
制作参加者さんに一定の規制を設けたのも、皆で相談の上です。やはり共同制作は人が命なので。
何事も相談の上で成り立っている、というのがここまでのお答えから伺えますね。他の共同制作をしていらっしゃる方にも参考になる意見だと思います。
で、こんなお話を聞いたあとで何なのですが……(笑)。『駅』に関してこれまでで失敗したなあ、と思うこととかありますでしょうか? または何らかのトラブルですとか。
みゃこ:
いちばん後悔したのは、見切り発車すぎたことです。
製作・更新の方法なども考えが甘く、開始後すぐに変更になりましたし……初回公開バージョンのセーブ引継ぎ不可なども、もう少し計画的にやれば起きなかったと反省しています。
確かにあれは一プレイヤーとしてもちょっぴり痛い仕様でした(笑)。
みゃこ:
今はまだ問題ありませんが、制作者間でのトラブルなども起こりえるので、コミニケーションは大事にしていこうと思います。
あと、かなりズボラなんで、ちゃっちゃと動いていきたいですね。(^^;
では、企画代表者としてのみゃこさんにお聞きする最後の質問です。
現在参加者も増え、周囲の認知度も上がって拡大中の『駅』とその周辺のコミュニティですが、これから先の経営戦略というか、運営方針として思っていることなどありましたら教えていただけますでしょうか?
みゃこ:
とにかく皆でワイワイ末永くやっていきたいなと。
計画としては、プレーヤーさんにもアイデアをいただくという形で参加していただきたいと思っています。近々、「みゃこ駅」内でのイベント『不幸自慢大会』に収録するオモシロ不幸話を募集しますので、そちらもヨロシク☆
そういった二次的な企画で、各駅長さんのウェブサイトなどでも活動の幅が広がっていくといいなと思います。
ありがとうございました。
と、普通ならここでおしまいなのですが……。あと少しだけ、一制作者、一参加者としてのみゃこさんにお話を伺いたいと思います。
みゃこ:
ウェイッ。
ではまず、改めて聞くのも何なのですが……。
『駅』は楽しいですか?
みゃこ:
制作は楽しいです。
制作者さんが増え、なかなか思うように更新できなかったりもしますが、その制作意欲を他のツクりかけの作品に向けたりと、相乗効果も大いにあります。お肌のハリも増しました。
まるでドモホルン◯ンクルかトルマ◯ンリングの宣伝のようです(笑)。
みゃこ駅ではここに注目! というのはありますか?
みゃこ:
「ねこさん」関連はこれから充実を図っていきますので、乞うご期待。
あと、そのうちどっかに「みゃこ」という名のキャラクターや、私個人で現在制作中の他のツクール作品からもゲストキャラが登場するかもしれませんので、お見逃しなく。(^^*
うーん。いやが応にも期待が高まりますね。
次に。現在設置してある駅の中からで恐縮なのですが、自駅以外にこの駅は特にお薦め! という駅がありましたら教えてください。
みゃこ:
最初はやはり秋里駅が安心して回れるのではないでしょうか。丁寧なツクり込みと、素直に次が楽しみと思える仕掛けで、おすすめです。
あと、五三郎駅は個人的に猛烈にファンです。覚悟して入りましょう。
私もこれからのプレイの参考にさせていただきたいと思います。
では最後に、このインタビューを読んでくださっている皆様へ向けて今後の意気込みなど一言お願いいたします。
みゃこ:
かなりスローペースで更新していくと思いますが、3回に1回くらい「みゃこ駅」へお越しいただけると嬉しいです。お待ちしています。(><*
どうもありがとうございました。
本日は『駅』の企画代表者みゃこさんにおいでいただきました。どうもお疲れさまでした!
みゃこ:
ありがとうございました。
※注1:ツクる
ツクールで作品を制作することの意。
(2003.09.03)
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